2026年のブラックフライデーは、11月27日(金)です。

ブラックフライデーは、アメリカの感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日のことで、アメリカでは年末商戦の始まりとして大規模なセールが行われます。日本でも、ECサイトや小売、コンビニ、外食などが「ブラックフライデー」と名づけたセールを行うようになりました。

ただし、日本のブラックフライデーは、各社が独自に期間を決めています。2025年は、イオンが11月20日〜30日、セブン‐イレブンが11月27日〜30日に、それぞれブラックフライデーのセールを行っていました。2026年の各社の開催期間は、この記事を作成した2026年10月15日時点では確認できていません。

この記事では、企業がブラックフライデーの時期にXで行った施策を4つの型に分けて紹介します。あわせて、セブン‐イレブンとイオンについては、普段の投稿と比べてブラックフライデーの投稿の反応がどう違ったのかも調べました。

ハッシュタグの付け方は、Xのハッシュタグの付け方で解説しています。

KnowledgeXのハッシュタグの付け方何個までがいい?意味ない?企業アカウントの使い方を事例で解説

ブラックフライデーの基本情報

Basics

2026年のブラックフライデー
11月27日(金)※アメリカの感謝祭(11月26日)の翌日
日本での開催期間
各社が独自に設定。2025年はイオンが11月20日〜30日、セブン‐イレブンが11月27日〜30日
話題になる時期
10月下旬の予告から、11月下旬のセール期間中まで
よく使われる言葉
ブラックフライデー、BLACK FRIDAY、半額、最大○%OFF、本日限定
主なハッシュタグ
#ブラックフライデー
相性の良い業種
EC・通販、小売、コンビニ、家電・ガジェット、ファッション、旅行

ブラックフライデーのX施策で考えるポイント

  • 告知は「予告」より「当日の朝」に反応が集まっていた。 セブン‐イレブンの日替わり半額セールでは、当日の朝の告知(いいね2,132〜3,707件)が、事前の予告(980〜1,878件)を上回りました
  • ブラックフライデーの投稿でも、伸びないものはある。 セブン‐イレブンの宅配アプリ「7NOW」のブラックフライデーの投稿は、普段の投稿の半分ほどのいいねでした
  • キャラクターは、期間を通して話題をつなぐ役割。 イオンは「ブラックパンダ」で10月下旬から11月末まで投稿を続け、キャラクターの投稿は普段の投稿の0.9〜3.2倍のいいねでした
  • 「ブラック」にちなんだ商品があれば、乗りやすい。 どん兵衛は「BLACKどん兵衛」、ブラックサンダーは商品名そのものでブラックフライデーに参加していました
  • 価格の表示ルールに注意する。 「半額」「最大○%OFF」などの表示は、景品表示法の価格表示のルールにかかわります

事例一覧

いいね率は「いいね数÷表示数」で出した、この記事独自の参考値で、企業や投稿の優劣を示すものではありません。

Cases

  • セブン‐イレブン日替わり半額セールの予告

    型
    セールの告知
    投稿日時
    2025年11月24日 10:10
    いいね率
    0.2%
  • セブン‐イレブン当日の半額商品の告知

    型
    セールの告知
    投稿日時
    2025年11月29日 10:40
    いいね率
    0.1%
  • イオンお得情報のまとめ(保存推奨)

    型
    キャラクター
    投稿日時
    2025年10月31日 11:00
    いいね率
    0.0%
  • イオンブラックパンダの誕生日

    型
    キャラクター
    投稿日時
    2025年11月23日 9:00
    いいね率
    0.6%
  • どん兵衛BLACKどん兵衛の紹介

    型
    「ブラック」に乗る
    投稿日時
    2024年11月11日 11:00
    いいね率
    0.8%
  • エースコック人気商品5種セットのプレゼント

    型
    キャンペーン
    投稿日時
    2025年11月14日 12:00
    いいね率
    2.4%
  • ブラックサンダー1日限定のプレゼント

    型
    キャンペーン
    投稿日時
    2025年11月28日 12:07
    いいね率
    0.9%
  • JTB日替わりのキャンペーン(5日目)

    型
    キャンペーン
    投稿日時
    2025年11月22日 12:00
    いいね率
    0.3%
  • イオン開催の予告とプレゼント

    型
    キャンペーン
    投稿日時
    2025年11月13日 14:00
    いいね率
    0.3%

キャンペーンの投稿は、リポストやハッシュタグの投稿が応募条件になっているため、ほかの投稿と同じ物差しでは比べられません。セブン‐イレブンとイオンの一部の投稿は、表示数がいいねに比べて大きく、広告として配信された分が含まれている可能性があります。

事例で見る、ブラックフライデーのX施策4つの型

1. セールの告知:「予告」と「当日の朝」を分けて出す

セブン‐イレブン|2025年11月24日 10:10

Xで投稿を見る(セブン‐イレブン)(新しいタブで開きます)

「〚対象の揚げ物〛日替わり半額セールまで🔥あと3日🔥」。11月27日〜30日のブラックフライデーに、対象の揚げ物を日替わりで半額にするセールの予告です。最後は「楽しみ!って人は⇒いいね💕」と、いいねを呼びかけています。

セブン‐イレブンは、このセールについて、検索で確認できただけで2025年11月17日から29日までに9件の投稿を出していました。

  • 予告:11月17日(10日前)、24日(あと3日)、25日(あと2日)、26日(前日)
  • 当日の朝:27日、28日、29日の各日10時40分ごろに、その日に半額になる商品を告知
  • 翌日の予告:27日、28日の夕方に、翌日に半額になる商品を予告

日替わりにしたことで、セール期間中も毎日「今日は何が半額か」を伝えるポストを出せる形になっています。最もいいねが多かったのは、11月29日の朝に「本日11/29(土)は【揚げ鶏】が半額」と告知したポストで、3,707件でした。

Xで投稿を見る(セブン‐イレブン・11月29日)(新しいタブで開きます)

2. キャラクター:期間を通して話題をつなぐ

イオン|2025年10月31日 11:00

Xで投稿を見る(イオン)(新しいタブで開きます)

「‼️保存推奨‼️ イオンブラックフライデーのおトク情報をまとめてみました👀✨️」。開催の約3週間前に、セールの情報をまとめて予告したポストです。

イオンのブラックフライデーには「ブラックパンダ」というキャラクターがいて、2025年はブラックフライデーが10周年でした。イオンは10月28日の「ついに大公開」から、11月28日の「ブラックパンダからの挑戦状」まで、ブラックパンダを主役にした投稿を続けています。

Xで投稿を見る(イオン・11月23日)(新しいタブで開きます)

11月23日は「#ブラックパンダの誕生日🎂」として、「みんなも一緒に『🐼』でお祝いしてくれると嬉しいンダ~‼」と呼びかけました。返信は120件と、イオンのほかのブラックフライデーの投稿より多く集まっています。セールの情報だけでは毎日出せる話題に限りがありますが、キャラクターがいれば、誕生日やグッズ、クイズなど、セールの期間中に出せる話題を増やせます。

3. 「ブラック」に乗る:名前や商品で参加する

どん兵衛|2024年11月11日 11:00

Xで投稿を見る(どん兵衛)(新しいタブで開きます)

「みんなもブラックなところってあるよね。存分に腹を黒いもので満たしましょう。」。黒醤油スープに黒胡椒をきかせた「BLACKどん兵衛」と「BLACK UFO」を、「#ブラックフライデー」のハッシュタグとともに紹介したポストです。

セールでもキャンペーンでもありませんが、「ブラック」という言葉を自社の商品に結びつけて、ブラックフライデーの話題に参加しています。値引きをしない企業でも、名前や色、商品の特徴が重なれば参加できるという例です。

ブラックサンダー|2025年11月28日 12:07

Xで投稿を見る(ブラックサンダー)(新しいタブで開きます)

「⚡本日限定⚡ #ブラックフライデー × #ブラックサンダー キャンペーン」。2025年のアメリカのブラックフライデー当日、11月28日に1日だけ行ったキャンペーンです。賞品は「ブラックBOX」を10名に。「#ブラックサンダーフライデー」をコメントすると当選確率アップという条件で、返信は3,978件集まりました。

商品名にもともと「ブラック」が入っているからこそできる、1日限定の企画です。

4. キャンペーン:期間中に繰り返す

エースコック|2025年11月14日 12:00

Xで投稿を見る(エースコック)(新しいタブで開きます)

「今月は #ブラックフライデー🔔 ということで!」。人気商品5種のセットを5名にプレゼントする、フォロー&リポストのキャンペーンです。締め切りは11月29日で、ブラックフライデーの時期に合わせて約2週間の期間を設けています。

JTB|2025年11月22日 12:00

Xで投稿を見る(JTB)(新しいタブで開きます)

「推し活遠征応援 ブラックフライデーキャンペーン 5日目」。JTBは、フォローとリポストで参加でき、結果が自動で届くキャンペーンを、毎日投稿を変えて12月1日まで続けていました。さらに、行きたい場所とハッシュタグをつけて返信すると、クーポンが当たる仕組みも加えています。

日替わりのキャンペーンは、日を追うごとにリポストが変化していました。5日目(11月22日)は1万3,069件、9日目(11月26日)は1万2,101件、最終日(12月1日)は5,384件です。長い期間続けるキャンペーンでは、後半ほど参加が落ち着いていく可能性も考えておく必要がありそうです。

キャンペーンの条件の決め方は、フォロー&リポストキャンペーンの設計で解説しています。

KnowledgeXのフォロー&リポストキャンペーンの設計応募数より「残るフォロワー」を増やす条件の決め方

比較調査:普段の投稿と比べて、反応はどうだったか

ブラックフライデーの投稿は、普段の投稿と比べてどれくらい反応を集めていたのか。投稿数が多かったセブン‐イレブンとイオンについて、同じ時期のブラックフライデーと関係のない投稿の、いいね数の中央値と比べました。

Baseline

  • セブン‐イレブン比べた普段の投稿:2025年11月7日〜14日の20件

    普段のいいね(中央値)
    511
  • イオン比べた普段の投稿:2025年12月3日〜19日の14件

    普段のいいね(中央値)
    207

セブン‐イレブン:当日の朝の告知が、普段の4〜7倍

Posts

  1. 11月17日 11:40

    10日前の予告 いいね 980(普段の1.9倍)

  2. 11月24日 10:10

    あと3日の予告 いいね 1,878(普段の3.7倍)

  3. 11月25日 20:10

    あと2日の予告 いいね 1,009(普段の2.0倍)

  4. 11月26日 10:40

    前日の予告 いいね 1,489(普段の2.9倍)

  5. 11月27日 10:40

    当日の朝(牛肉コロッケ) いいね 2,970(普段の5.8倍)

  6. 11月27日 17:10

    翌日の予告 いいね 1,202(普段の2.4倍)

  7. 11月28日 10:40

    当日の朝(五目春巻) いいね 2,132(普段の4.2倍)

  8. 11月28日 17:10

    翌日の予告 いいね 1,797(普段の3.5倍)

  9. 11月29日 10:40

    当日の朝(揚げ鶏) いいね 3,707(普段の7.3倍)

揚げ物の半額セールの投稿は、9件すべてが普段の投稿の中央値を上回りました。中でも、その日に半額になる商品を伝える「当日の朝」の3件は、普段の4.2〜7.3倍で、予告の投稿(1.9〜3.7倍)より多くのいいねを集めています。「今日、行けば半額」という、すぐに行動に移せる情報だったからかもしれません。

一方で、同じセブン‐イレブンのアカウントが出した、宅配アプリ「7NOW」のブラックフライデーの投稿2件(11月25日、28日)は、いいねが248件と258件で、普段の投稿の0.5倍ほどでした。同じブラックフライデーの時期でも、店頭の揚げ物の半額セールとは反応に大きな差があります。ブラックフライデーという言葉を入れれば反応が増えるわけではなく、フォロワーにとって身近な商品やお得さが伝わるかどうかで差が出ていた可能性があります。

イオン:キャラクターの投稿は、普段の1〜3倍

イオンのブラックパンダの投稿(キャンペーンを除く7件)のいいねは182〜658件で、中央値は334件でした。普段の投稿(中央値207件)の0.9〜3.2倍です。最も多かったのは、キャラクターがダンスの練習を見ている様子の投稿(11月11日、610件)と、誕生日の投稿(11月23日、658件)でした。

開催の予告とプレゼントキャンペーンを1つにした11月13日の投稿は1,583件(7.7倍)と、キャラクターの投稿を大きく上回りましたが、これはキャンペーンへの応募による反応も含まれているため、同じ基準では比べられません。

比較からわかること

  • 告知の投稿は、事前の予告より「当日の朝」の方が反応を集めていた(セブン‐イレブン)
  • 同じアカウントのブラックフライデーの投稿でも、内容によって普段の0.5倍から7倍まで差があった
  • キャラクターの投稿は、セールの告知ほどの反応はなくても、期間中に出せる話題を増やす役割を果たしていた(イオン)

この比較は、2社の観測で、ブラックフライデーの投稿そのものの効果を証明するものではありません。投稿の内容や形式、広告配信の有無はそろえていない、参考の数字です。

ブラックフライデーのXで気をつけたいこと

「半額」「○%OFF」の表示は、価格表示のルールを確認する

セールの告知で使う「通常価格○円のところ半額」「最大○%OFF」などの表示は、景品表示法の「二重価格表示(新しいタブで開きます)」にかかわります。消費者庁の価格表示ガイドラインでは、比較する価格に「最近相当期間にわたって販売されていた価格」を使う場合は不当表示にあたるおそれはないとする一方、根拠のない「将来の販売価格」や、実際と異なる比較価格を使うと、不当表示にあたるおそれがあるとしています。Xの投稿の短い文面でも、比較する価格の根拠を社内で確認しておきましょう。

品切れや予定の変更に備える

日替わりの半額セールや、数量限定の商品の告知では、品切れや予定の変更が起きることがあります。セブン‐イレブンも、セール期間中に半額の対象商品についてのお知らせを投稿していました。告知の予約投稿を入れている場合は、変更があったときに止められる体制にしておきます。予約投稿の止め方は、Xの予約投稿のやり方で解説しています。

KnowledgeXの予約投稿のやり方PC・スマホの手順と予約済みポストの確認方法、企業アカウントの注意点

「ブラック」という言葉の使い方に気をつける

ブラックフライデーに便乗した言葉遊びは、受け取り方によっては誤解を招くこともあります。どん兵衛のように「黒い」商品の特徴に結びつける形なら、言葉の意味が伝わりやすくなります。

2026年のブラックフライデーに向けたアイデア

ここからは、2026年に向けた提案です。

Ideas

  1. 01日替わりや期間限定のセールを行う

    アイデア

    予告は数回に絞り、当日の朝に「今日のお得」を1件ずつ告知する

  2. 02キャラクターがいる

    アイデア

    開催前の予告から終了まで、キャラクターの誕生日やクイズなど、セール以外の話題でも投稿を続ける

  3. 03値引きはしないが、「ブラック」に関係する商品がある

    アイデア

    商品の特徴をブラックフライデーに結びつけて紹介する

  4. 04フォロワーを増やしたい

    アイデア

    期間を区切ったキャンペーンを行う。長期間続ける場合は、後半に参加が落ちることも見込んでおく

  5. 05代理店としてクライアントに提案する

    アイデア

    予告・当日・最終日の投稿の役割を分けて、投稿の本数と体制を事前に決めて提案する

準備スケジュール

Schedule

  1. 9月〜10月上旬

    セールの期間、対象商品、キャンペーンの有無を決める。価格表示の根拠を確認する

  2. 10月中旬

    告知画像、キャラクターの素材、キャンペーンの規約を用意し、社内確認を済ませる

  3. 10月下旬〜11月上旬

    開催の予告を出す。イオンは2025年、開催の約3週間前の10月下旬に予告を始めていた

  4. セールの10日前〜前日

    予告を出す。セブン‐イレブンは2025年、10日前から予告していた

  5. セール期間中

    当日の朝に、その日のお得を告知する。品切れや変更に対応する

  6. 終了後

    投稿ごとの反応を、普段の投稿と比べて記録する

よくある質問

2026年のブラックフライデーはいつですか?

2026年のブラックフライデーは11月27日(金)です。アメリカの感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日にあたります。日本では各社が独自に期間を決めてセールを行うため、開催期間は企業ごとに異なります。

ブラックフライデーのXの告知はいつ出すのがいいですか?

事例では、開催の約3週間前から10日前に予告を始め、セール期間中は当日の朝にその日のお得を告知する企業が見られました。セブン‐イレブンの日替わり半額セールでは、当日の朝の告知が事前の予告より多くのいいねを集めていました。

ブラックフライデーのセール告知で気をつけることは?

「半額」「最大○%OFF」などの表示は、景品表示法の二重価格表示のルールにかかわります。比較する価格の根拠を確認したうえで告知しましょう。品切れや予定の変更があったときに、予約投稿を止められる体制にしておくことも大切です。